第125章

ニコル

「その話、後でもいいかしら?」ニコラスが尋ねた。なぜ彼がケビンにお金を渡したのか、私には少し理解できなかった。ニッキーの面倒を見てくれるよう頼んだのは知っていたけれど、それでも。

「ええ、もちろん」

「それじゃあ、夜の外出の準備をしないとね」

「ニッキー、イザベラと二人きりで大丈夫?」

「ママ、私もう赤ちゃんじゃないんだから。もちろん大丈夫だよ。リカもいるし、安全すぎるくらい」

ニッキーがあまりに早くリカに懐いたことに、私は少し不安を覚えた。ニッキーがリカを必要としなくなった時、どうなるのだろう。でも、今朝の出来事を考えれば、彼女にはしばらくリカが必要だろう。パパラッチがまだ私たちに...

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