チャプター 13

ニコル

私たちは救急治療室で、今夜の当直の小児科医を待っていた。私は落ち着きなくニッキーの世話を焼き、枕の位置を直したり、寒がっていないか確かめたりしていた。今年に入ってこれがもう三度目だという事実から目を逸らすため、必死に手を動かし続けた。きっと医師は追加の検査をしたがるだろう。でも、それにはお金がかかる。今の私にそんな大金はない。この頻繁に起こる事態の原因を突き止めるため、あらゆる検査を受けさせられるよう、今まさに貯金している最中なのだ。ちょうど体温を測り終えたところだった。四十度五分。そのとき、医師がカーテンを開けた。

「ニコルさん?」ガラパーティーのチケットをくれた、マンノ先生だった...

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