第135章

ニコル

壁に両脚を上げていたなんて、馬鹿げてるってわかってる。でも、できることは何でもしたかったの。もう一度妊娠するためにね。だって一度目は偶然だったけど、その時は今より十二歳も若かった。それって、実はすごく大きな違いなのよ。ニコラスが私のことを馬鹿げてると思っても構わない。私は、私たちにできる限りのチャンスを与えたいんだから。

私は壁から脚を下ろし、服を着て、髪がちゃんと整っているか確かめてから、サンドイッチを受け取りにジェイソンのところへ向かった。「ニコル、コーヒーが届いてたよ」。「いいの。もう冷めちゃってるだろうし」。私は袋からサンドイッチを一つ取り出し、ジェイソンに渡した。「あな...

ログインして続きを読む