チャプター 139

ニコル

時計を見て、ＪＰはもうとっくに起きている時間だと判断した。電話は数回鳴った後、留守番電話に切り替わった。しまった、寝てたのを起こしちゃったかな、と最初に思った。でも、彼が病院に向かう時間ももうすぐのはずだ。だから、もう一度かけてみた。少なくとも、もし彼が寝過ごしていたら、私が起こしてあげられる。今度は三コール目で彼が出た。「ニコル、何かあったのか？」それが彼の返事代わりだった。「ううん、全然。それどころか、すごくいいニュースがあるの。でも、忙しい？」「いや、仕事に行く準備をしてただけだ」彼はため息をつく。「あのね、わくわくするようなニュースがあるの」「もったいぶらないで教えてくれよ」...