第180章

ニコル

明日ケイラのエコー検査を手伝ってあげられるのはすごく嬉しいけれど、今はエンゾのことを何とかしなくちゃ。そう思いながら、私は家の中へと戻った。家の外では、エンゾがハーマンと立って話していた。「ハーマン、ちょっとエンゾを借りてもいい?」「ええ、もちろんです。門のことは私が見ておきます」

エンゾと二人でリビングに入ると、彼が尋ねてきた。「どうかしましたか、ニコルさん?」「ううん、何でもないの。ただ、あなたが大丈夫かどうか、確かめたくて」「どういう意味です?」「その……ここに住み込み同然だって聞いたから。夜勤は誰か別の人に頼むべきじゃない? 両方は無理よ、睡眠が必要だわ」

彼は私の両手を...

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