チャプター 207

ニコル

今日、ニコラスと確かに愛し合った。そして、それは信じられないほど素晴らしかった。いつもなら、ただお互いが欲しくてたまらないだけで、どうなっても構わないって感じなのに、今日は違った。

彼の胸に頭を乗せて横になっていると、眠気に襲われているのがわかった。すごく疲れていたのだ。「最高だったな」とニコラスが言った。「ええ、そうね」。私の声はよほど疲れて聞こえたのだろう。彼が「大丈夫か?」と訊いてきた。「こんなことの後で大丈夫じゃないわけないでしょ。でも、疲れたわ」「わかった。そのまま横になってて。すぐ戻るから」。彼はバスルームに駆け込むと、温かいタオルを持って戻ってきた。ウォークインクローゼ...

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