第240章

ニコル

さて、ニコラスに言わなきゃ。慈善団体でケイラを雇うってことを。きっと、いい顔はしないだろうけど、これが最後だって約束するつもり。でも、本当にそうなるかしら? シェルターに電話してケイラに明日からでも始められると伝えたら、彼女はすごく喜んでくれた。あの喜びを、私には奪えない。そんなことをしたら、これ以上ないくらい残酷な仕打ちになってしまう。本当に、これ以上ないくらいに。 その夜、私たちはテーブルを囲んで、その日にあった出来事について話していた。ニコラスがずっと私を見ていた。まるで、私が何か言いたいことがあるのを知っているみたいに。でも、ニッキーが自分の日の出来事を夢中で話しているのを、...

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