チャプター 61

ニコラスにニッキーの部屋の外で捕まえられた時、私はもうすっかりその気だった。話し合う気にはとてもなれなかった。ええ、話し合わなきゃいけないのは分かってたけど、でも嫌だった。彼が自分の部屋に連れて行ってくれる間、私は彼の腰に足を絡ませた。彼にキスされるのが大好きだった。世界で最高の気分。多分、彼がまだ私に怒っているという事実を忘れようとしていたんだと思う。彼もきっと、私をセックスに利用することでそれを忘れようとしていたんだろう。でも、正直、私は気にしなかった。むしろ、私が彼を利用しているのかもしれない。今夜は彼の支配的な一面が顔を覗かせて、それがたまらなく好きだった。私が彼を『ご主人様』と呼ぶと...

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