第六十八章

やがてニコラスが起き上がると、私のお尻をパンと叩いて言った。「動かないで。綺麗にするものを持ってくるから」

叩かれたといっても、強くはなかった。でも、さっきのお仕置きの後だったから、その感触ははっきりと伝わってきた。私は彼が戻ってきて体を拭いてくれるまで、じっと横たわっていた。

「よし、終わったよ。これは言わせてもらうけど、君のお尻に乗った俺の手は、最高にゴージャスに見えるな」

「感触もゴージャスよ」私はそう言いながら起き上がり、服を着た。

彼のオフィスから出ようとしたとき、彼は私をぐいと引き寄せ、抱きしめ、頭にキスをした。

「さっき言ったことは本心だ。本当に会いたかった。今まで付き合った誰と...

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