第160章

ハンナ

「もうひとつだけ」と彼は言い、わずかに口調を変えた。「サルヴァトーレ氏が、お母さまの医療費を負担するよう手配しているとうかがっています」

私は腹の底がきゅっと縮むのを感じた。「はい、そのとおりです」

「退院後のケアについても、その取り決めが適用されるか確認しておきたくてね。在宅医療のサービスはかなり高額になることがありますから」

そこまでは考えが及んでいなかった。レオナルドの寛大さは、在宅ケアにまで及ぶのだろうか。私にはまるでわからなかった。

「それは確認が必要です」と私は慎重に答えた。「でも、きっと問題にはならないと思います」

アシュフォード医師は満足したようにうなずいた。「結構で...

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