チャプター 192

ハンナ

私たちは歩き続け、人通りの少ない通りへと曲がった。ここに並ぶ建物は古く、歳月を重ねた外壁には気品がにじんでいた。レオナルドは私を、美しいバロック様式の教会が広場を支配するように建つ一角へと導いた。

「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエだ」近づきながら彼は言った。「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』がある場所だよ」

「もう閉まっているんでしょう?」私は、教会の扉の向こうに広がる闇に目をやりながら尋ねた。

「たいていの人にとってはね」彼は含みのある口調で答えた。

聖職者の衣服をまとった男性が入口に現れ、レオナルドにうやうやしく会釈した。「サルヴァトーレ様。ご用意はすべて整っ...

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