チャプター 194

 バスルームで化粧を落とし、歯を磨きながら、鏡に映る自分の顔をじっと見つめた。頬はほのかに赤く、目は明るく輝いている。イタリアの空気が私に合っているのか、それとも隣にいる人のおかげなのかもしれない。

 レオナルドが用意してくれていたシルクのネグリジェに袖を通す。動くたび、なめらかな布地が肌の上でさらりと囁いた。バスルームを出ると、レオナルドはもうベッドに入っていて、シーツの上には裸の胸がのぞいていた。私が部屋を横切るあいだ、その視線はずっと私を追ってくる。その強いまなざしに、思わず意識してしまう。

「こっちへ来い」

 低く穏やかな、けれど逆らえない声だった。

 私は彼の隣へ滑り込み、身...

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