チャプター 212

デザートの皿が下げられると、父はスプーンで水のグラスを軽く叩き、こちらの注意を集めた。

「エドワードとは三十年以上の付き合いだ」父は切り出し、大事な発表をするときのあの改まった口調になった。「市場の暴落も、拡大局面も、デジタル革命も、ともにくぐり抜けてきた。ランカスター・ホールディングスとサルヴァトーレ・コーポレーションは、いつだって友好的な競争関係を保ってきた」

エドワードはうなずき、満面の笑みを浮かべる。「最高の競争だよ。双方を卓越へと押し上げてくれる種類のね」

父は続けた。「だが最近、遺産――いや、レガシーについて考えることが増えた。未来についてだ。そして、未来は二社が離れて立つよ...

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