チャプター 216

ハンナ

「行って挨拶しよ」エマが私の背中を軽く押した。「また別の人に話しかけられる前に」

私たちはバーのほうへ向かい、途中で顔なじみの人たちに挨拶しながら進んでいった。大学時代の知り合いも何人か見かけた。トーマスやアンドリューもいて、ふたりはDJブースの近くからこちらに手を振っていた。

近づくと、マイケルが振り向いて私たちに気づいた。ぱっと表情が明るくなり、話していた相手にすぐ断りを入れてこちらへ来る。

「ハンナ!」彼は私を温かく抱きしめた。その抱擁は、ほんの少しだけ長すぎた。「来てくれるかどうか、正直わからなかったよ」

「あなたの誕生日を欠席するなんて、そんなことあるわけないでしょ...

ログインして続きを読む