チャプター 219

レオナルド

俺はブラック・ダガーの店先にランボルギーニを停め、真夜中のキャンバスにちらつくネオン看板を眺めていた。空はどこまでも広く、無関心に頭上へ伸びている。星は街の絶え間ない光にかき消され、ロサンゼルスが本当に眠ることはない――まして、こんな場所では。

車を降りる前にカフスを整えると、用心棒はすぐさま背筋を伸ばし、顔に「ああ」とでも言うような認識が走った。

「サルヴァトーレ様」彼はうなずき、ためらいもなくベルベットのロープを外した。

重い扉を押し開けた瞬間、空気が変わった。脈打つような低音が一拍よろめき、そして途切れて死んだ。会話は途中で蒸発する。奥のほうでグラスが割れ、突然の沈黙...

ログインして続きを読む