第二十四章

ハンナ

「来てくれてよかった」ゾーイは隣のタオルをぽんぽんと叩きながら言った。「さあ、座って。約束どおりサングリアも持ってきたから」

私はサンダルを脱ぎ、つま先をあたたかな砂に埋めながらタオルの上に腰を下ろした。浜辺は人でにぎわっていたけれど、息苦しいほどではない。近くでは家族連れが砂の城を作り、友人同士のグループがフリスビーを投げ合い、恋人たちが手をつないで波打ち際を歩いていた。

「サングリア飲みたい人?」ゾーイはバッグから大きな容器を取り出して言った。「うちのおばあちゃんのレシピなの。先に言っとくけど、フルーツジュースみたいな味なのに、効き目はとんでもないわよ」

「たっぷりお願い」私...

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