第二十七章

レオナルド

「とぼけるのはよせ、小僧」マルコは机のほうへ歩み寄り、クリスタルのロックグラスにスコッチを二本指ほど注いだ。「おまえの命を狙った襲撃が三度だと? ホテルに、ヨットに、それから倉庫でも何かあったそうじゃないか」彼はグラスをひとつ俺に差し出した。「何が起きている?」

俺は酒を受け取り、ひと口だけ含んでから答えた。「俺で始末できない話じゃない」

マルコは目を細めた。「そうか? だが、こっちに入ってきている話では、内通者がいるらしいな。おまえの近くにいる誰かが、敵に情報を流している」

マルコがすでにそこまで把握しているという事実は、看過できないものだった。身内の輪を、さらにきつく締...

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