チャプター 24

 ハンナ

 私たちは急いでエマの車へ戻り、ドアに鍵をかけてようやく安全圏に入るまで、二人とも一言も口を利かなかった。

「ほんっと、気持ち悪い変態」エマはエンジンをかけながら吐き捨てる。「誓って言うけど、あいつがもう一回でもあんたの胸をジロジロ見たら、股間に膝入れてやるところだった」

 私は震えるような笑いをこぼした。「抑えてくれて助かった。とにかく一秒でも早く、あそこから出たかったの」

「まあ、これで終わったんだし」エマは倉庫から車を出しながら言った。「あんな下衆、もう二度と会わなくていい」

「ほんと、それだけが救い」私はぼそりとつぶやき、肩の荷がすっと軽くなるのを感じた。ヴィンセントには金...

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