チャプター 89

レオナルドは濃い赤のワインを二杯、手にして戻ってきた。私は身を起こし、ようやくブラジャーを正しい位置に直しながら、差し出された一杯を受け取る。

「飲め」彼は命じ、ベッドの上で私の隣に腰を下ろした。「あれだけ叫んだあとだ。水分を補給しないとな」

ひと口含むと、重く芳醇な味が舌の上に広がった。

「君には驚かされるよ、ハンナ」しばらくして彼は言い、視線で私の顔をなぞった。「たいていの子は、もう泣き出してる。やめてって懇願してさ」

私は片眉を上げる。「それが望み? 涙?」

「違う、ベイビー。俺が欲しいのは、君がくれたものそのものだ。俺が浴びせるものを全部受け止めて、それでももっとってねだる女...

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