気に入ったって言って

ケイン

『評議会が今度は彼女を標的にして、君に挑戦する者を見つけようと躍起になるのは分かっているだろう』ネイサンがアメリア……リアを家に送り届けながら、精神感応で伝えてくる。

家?

ちくしょう。

『奴らが誰を支持しようが、何をしようが、俺の知ったことか。俺には俺の計画がある。奴らの相手もそのリストには入っているが、今の最優先事項じゃないだけだ』評議会の相手をする前に、俺の復讐をすべて片付けたい。奴らが俺の計画を他言しないとは信じられないし、俺が復讐の策略と法の抜け穴探しに集中している間、奴らに雑務や苦情処理をさせておく方が楽だ。

『あの公の場での叱責で、奴らが彼女を狙う口実を与えたよ...

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