彼らが掘り起こしたもの

ケイン

評議会の間は、埃とインク、そして死の匂いが充満していた。肺の奥にまで染み渡る、酸っぱく分厚い悪臭が、胆汁のように怒りをこみ上げさせる。奴らの権威は偽りだった。そしてその骸は、自分たちのものだと思い込んでいた山の暗がりで、腐るがままに放置された。

長テーブルを囲む椅子は、まるで今にも戻ってきて布告を巡る議論を再開するかのように、引かれたままになっている。だが、奴らが戻ることはない。俺の闇のルナが、それを確かなものにした。空気はまだ、奴らの絶叫を記憶している。だが、その沈黙とは裏腹に、部屋は臆病者どもの臭いで満ちていた。世界を意のままにできると信じていた、強欲なシフターどもの臭いだ。

そ...

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