緑は私の色じゃない

アメリア

顔に差し込む太陽の光が、私を温める。こんなにも心地よい温かさは、今まで感じたことがなかった。その光線を浴びようと窓の方へ身を寄せたつもりだったが、もぞりと動いた私は、代わりに温かく硬い身体にぶつかった。はっと目を見開くと、そこには彫刻のような筋肉を覆う、温かな黄金色の肌があった。眠気を払うように瞬きをしてからランドンを見上げると、彼の温かい微笑みが私の視線とぶつかった。

「おはよう」私はそう言うと再び顔を伏せ、彼の温かい胸に顔を埋める。このまま一日中、ここに隠れていられたらいいのに。

起き上がらなければ、どうやってこのパックを離れられるというのだろう?

そうだ、思い出した。

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