腐った骨を気にする人はいないでしょう

アメリア

三十七着目のドレスを試着し終えて、私はギブアップした。虹の全色を着て、いろんな色を混ぜ合わせたものまで試したのに、未だにしっくりこない。今の私は、どう決断すればいいのか途方に暮れている。

「私、自分が何が欲しいのか、本当にわからないんです。というか、何かを欲しがっているのかさえ……。もう、あなたが決めてください。前回もあなたが選んでくれて、すごく素敵だったから。今回もお任せします。もう一着もドレスを着る気力、残ってないみたい」

少しだけ笑ってみせたけれど、本音を言えば、もうくたくたでうんざりしていた。

「大丈夫よ、ここにあるドレスの中から、私が何か選んであげるわ。どれもすごく...

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