第61話

翌朝、私はひどい二日酔いで遅くまで寝過ごしてしまったが、グラディスが階下からさっさと降りてこいと怒鳴り散らしていた。

「酔っ払ったからって、訓練をサボれると思わないことだね!」彼女は叫んだ。

「あの女、殺してもいい?」私は寝返りを打ちながら尋ねた。

「彼女が全部教えてくれるまではダメだ。そのあとで、俺が殺してやるよ」とタイラーが言う。

「オーケー。それなら私も異存はないわ」

私はベッドから転がり落ち、四つん這いの状態で着地した。タイラーはベッドから身を乗り出し、笑い声を上げた。

「大丈夫か?」

「死にそう」私はそう言いながらクローゼットまで這っていき、棚に掴まって何とか立ち上がる...

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