第110章

「でも、約束して。私がもう続けたくないって思ったら、その時点ですぐやめること」

瑚夏はもう、それ以上はこだわらなかった。

試してみよう。自分の気持ちに、ちゃんと答えを出すために。

「……うん」

喉の奥から無理やり絞り出したみたいな声だった。ひどく掠れている。

腰に回された腕が、ぎゅっと強くなる。

「ちゃんと約束する」

結城朔夜は瑚夏の首筋にもう一度頬をすり寄せた。

「俺、頑張るから……瑚夏に、好きになってもらえるように」

「ちょっと、苦しい」

抱きしめる力が強すぎる。胸元が圧迫されて、息がしづらい。

「瑚夏、ありがとう」

結城朔夜はようやく腕を緩めると、そのまま彼女の...

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