第20章

瑚夏は別邸で午後まで立て込み、倉持凛音から電話がかかってきた。

「瑚夏姉さん、写真見たでしょ? どう? 私、撮るの上手いでしょ?」

受話器の向こうで、倉持凛音が得意げに鼻息を鳴らす。

瑚夏はそこでようやく、写真のことを思い出した。

「今外にいるの。まだ帰ってない」

「そんなわけないよ。本人受け取りで出したもん。配達状況、サイン済みになってたし」

「誰かが代わりに受け取ってくれたんじゃない?」

写真一枚のことだ。瑚夏は大して気にしなかった。

倉持凛音はまだぶつぶつ言っている。

「はあ……役立たず。本人受け取りって書いたのに。次からあそこの配送、使わない」

瑚夏は聞き流した。...

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