第39章

結城悠馬は照れくさそうに笑った。

「姑母さん、さっきも瑚夏ちゃんをお昼に誘おうと思ったんだけど……立場のことが気になってさ。今なら、堂々と誘える」

結城紗耶は目を細める。

「私のせいよ。もっと早く会わせるべきだったわね」

結城朔夜が立ち上がった。

「姑母さん、いとこは何が好き? 厨房に伝えてくる」

「いいよ。私、好き嫌いないから」

瑚夏は気を遣ったが、結城紗耶は遠慮なく品を挙げていく。

「わかった。厨房に用意させる」

結城朔夜は踵を返して部屋を出た。

誰も見ていない。背を向けたその一瞬、口元にふっと愉しげな弧が浮かんだことを。

瑚夏がトイレに行っている間、彼は一人、考え...

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