第49章

写真に写っていた場所は地下だった。ホテルのスタッフ姿をした女が二人、左右から意識の朦朧とした瑚夏を支えている。

瑚夏は服装で思い出した。

渡辺家を出る前日――渡辺芽衣に薬を盛られた、あの日だ。

つまり、渡辺芽衣は二人を雇い、ホテルの従業員に化けさせて瑚夏をホテルへ連れ込ませたということ。

なるほど。ホテルの監視映像に渡辺芽衣が映っていなかったわけだ。

一度は見逃してやったのに――今度はこの写真で、渡辺直樹を刺激した?

(……最低)

ここはICUだ。大騒ぎはできない。

瑚夏は渡辺芽衣の手首を掴み、そのまま階段室へ引きずった。

「パパ! ママ! この子、頭おかしい! 早く助けて...

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