第55章

夜6時。

結城家の旧宅は、明かりがこうこうと灯っていた。

結城家は人が少なく、本来なら二家に分かれているはずだったが――結城冬海と結城弘海は母親が違い、若い頃に揉めて以来ずっと折り合いが悪い。

だから今夜の晩餐会に集まった顔ぶれも、前回の瑠園での晩餐会と大差ない。

増えたのは、結城朔夜と結城悠馬の兄弟くらいだ。

椎名家側は、結城紗耶が瑚夏と椎名遥を連れて先に来ていて、椎名蒼介と椎名遠はまだ移動中。

叔母さん側は結城文香が先に到着。叔母さんの夫は子ども二人を迎えに行っていて、これもまだ来ていない。

一同は執事に導かれ、リビングへ通された。

椎名遥が遠くから腕をいっぱいに伸ばし、...

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