第74章

瑚夏はスマホを見つめたまま、心底あきれた顔をした。

――別に、本当のデートじゃないし。

「どっちでも」

そう返すと、すぐに次のメッセージが届く。

【食事でもどう?】

画面を見た瑚夏は、ふっと口をへの字に曲げた。

自分も恋愛経験はない。けれど、四宮薫の恋愛沙汰なら嫌というほど見てきた。

男女の仲なんて、相手の好きなことに付き合ってこそ好感度が上がるものだ。

食事?

誰があなたとの一食に飢えてるのよ。

「なんでもいい」

気のない一文だけ返して、瑚夏はベッドに身を預ける。

結城朔夜は別に自分を口説いているわけじゃない。

深く考える必要なんてない。

ただの課題。

そ...

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