第80章

新井理子が警察に連れて行かれた件は、あっという間に社内に広まった。会議に来ていなかった連中まで、もう知っている。

瑚夏が監視カメラを見返しても、昨日みたいな気の抜けた空気はどこにもなかった。

――次にクビを切られるのは自分かもしれない。そう怯えているのだろう。

瑚夏は、四宮薫に任せた「工藤海をボコらせる」仕事を思い出し、スマホを手に取ってメッセージを送る。

「そのクズ、社内で男女関係めちゃくちゃだって。行かせた人に誘導して、『女の旦那に報復された』って思い込ませて」

すぐに四宮薫から返事が来た。

【瑚夏ちゃん、まだ出社2日目なのに、もうそういうことやるんだ】

昼休みが近づいた頃...

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