第200章 ここで見る

神崎彩は狐につままれたような顔で、夢遊病者のように近藤七海の後をついていった。

残された会議室は、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

ここにいるのは、海千山千の古狸たちばかりだ。彼らは一斉に天音雫へ矛先を向けた。

「天音社長、これは一体どういうことですか! あんな抜擢、説明がつかんでしょう!」

「そうですよ。神崎彩なんて試用期間も明けてない新人じゃないですか。実績も経験もない小娘を、特別プロジェクトのリーダーにするなんて正気ですか?」

「我々が力不足だと言うならまだしも、ここには天音社長がいらっしゃるのに、なぜいつまでも神崎彩のような女をのさばらせておくんです?」

「まったくだ...

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