第463章 妻優先

神崎彩は、その料理の名前を彼に伝えた。

 田中さんは笑いながら、それが確かにあちらの名物なんだと軽く教えてくれる。

 そこへ、電話を終えた近藤七海が外から戻ってきた。キッチンカウンターに身を乗り出し、ずらりと並んだごちそうを見た途端、今にもよだれを垂らしそうな顔になる。

 目をきらきらさせながら、彼はせがむように言った。「もう食べていい? いいよね?」

 腹が減って、もう限界だ。

 さっきリンゴを2個平らげたばかりの高杉進介も、口元をぬぐいながら言う。「メシ、まだ?」

 田中さんが答える。「あと一品です」

 それから10分後、ようやく夕食が食卓に並んだ。

 腹ぺこの3人はとっ...

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