第466章 彼のことが好きですか

「もしも何もないでしょ。ないって言ったら、ないの。あなたは部屋にいて、出てこないで。お父さんは私の寝室まで入って確認したりしないから。先にお父さんを外へ連れ出す。その隙に、あなたはこっそり抜けて自分の家に戻って。お父さんに見つからなければそれでいい。あとは私がどうにかするわ」

神崎彩は声を潜めていたものの、だんだん抑えが利かなくなってきた。口調も少し強引で、苛立ちが滲む。

まるで、善良な男の子をちゃっかり寝取っておきながら責任を取る気のない、どうしようもない悪い女みたいだった。

水瀬遥人は、ドアの外を窺おうとしていた彼女の顔をぐいと自分の方へ向けさせた。

「彩、正直に言って。君はいつ...

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