第467章 神崎武治が出獄する

神崎彩は、ぴたりと固まった。

水瀬遥人が好きか――

答えは、決まっている。

ただ、父さんがこんなにもまっすぐ聞いてくるとは思っていなかっただけだ。

少しだけためらってから、彼女は認めた。

「好き」

たとえ、自分と水瀬遥人に結末なんてないと分かっていても。

たとえ何度も自分に言い聞かせてきたとしても――これはただの欲で、心まで持っていかれるものじゃない、と。

それでも神崎彩は知っていた。自分は水瀬遥人が好きなのだと。

少しも好きじゃない男と、そんな関係にはならない。

神崎誠治は低く問うた。

「じゃあ、お前たちは今どういう関係なんだ」

「な、何でもないよ」

「何でもない...

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