第22章 200億!一人の女のために

古川承一は世慣れている。だが「200億」と聞いた瞬間だけは、さすがに眉がぴくりと動いた。

200億の投資――。

ロボットはとにかく金を喰う。200億もあれば、会社は向こう3~5年、腰を据えて技術の壁に挑める。

それ以上に重要なのは、林田景司が「200億を出してもいい」と言い切るその温度だった。協業が成立し、後の成果が彼の基準を満たせば、追加投資すら現実味を帯びる。

そう考えながらも、古川承一は喜色を一切見せない。むしろ慎重さを強めて、淡々と言った。

「まずは林田社長の条件を伺いましょう」

これだけの金額を出す以上、条件が少ないはずがない。

林田景司が隣に目配せすると、助手がタイ...

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