第14章

「……あの言い訳、さすがに白々しすぎない? 信じるやついるの?」

「ね。雲雀社長、奥さんの親友とデキてるんでしょ。誰が見たって分かる」

ざわざわ、と。

招待客たちの囁きは止まらない。雲雀京介がどれだけ簡単な言葉と仕草で取り繕っても、空気はそう易々とは騙されてくれなかった。

香椎早希は瞳の奥の嫌悪を伏せ、ゆっくり顔を上げた。雲雀京介へ向けた笑みは柔らかく、従順で。

「旦那さん。私は信じてます。あなたの心にいるのは私だけだって分かってる。でも……もう、こんなふうに私を驚かせないで。みなさんに誤解されたら、困るから」

その芝居がかった一言に、場が一瞬、凍りついた。

雲雀京介も一拍だけ...

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