第202章

「株主の皆さま。ご不安なお気持ちは理解しております。ですが、こういう時こそこちらが取り乱してはいけません。雲雀会長は現在、社におりません。すでに連絡を取らせています。戻られるまでの間、私が代理として会社の業務を処理いたします」

白髪交じりの古参株主が眼鏡を押し上げ、鋭い目で彼女を射抜いた。

「あなたを信用していないわけじゃない。しかし、これは結局、雲雀家の内輪の問題だ。株主が欲しいのは責任を負える人間の言葉であって――」

「――で、何だ?」

会議室の扉が外から押し開けられた。

視線が一斉に入口へ吸い寄せられる。

雲雀京介が立っていた。

昨日と同じ濃いグレーのスーツ。シャツの襟元...

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