第37章

車はあっという間に病院の駐車スペースへ滑り込んだ。

停車するより早く、雲雀京介は乱暴にドアを押し開け、飛び出していく。

一方、香椎早希は落ち着いた手つきでシートベルトを外した。

竹内結菜がこのタイミングで「被害に遭う」なんて、偶然のはずがない。――仕組まれている。

早希は欠席できなかった。

結菜がどんなふうに泥を塗りつけてくるのか、最後まで自分の目で見届ける必要がある。

そして――その選択を、必ず後悔させる。

雲雀京介はナースステーションで結菜がVIP病棟にいると聞くなり、駆け出した。

病室のドアはきちんと閉まっていない。京介は勢いよく押し開ける。

竹内結菜は、ぶかぶかの病...

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