第59章

三時間も経たないうちに、分厚いクラフト封筒が賢治の手元へ届けられた。

それは単なる調査報告書ではない。暴行の記録だった。

賢治は車内で、街灯の頼りない光を借りて書類を開く。

ページをめくるたび、指先が激しく震え、呼吸は浅く速くなる。喉を締め上げられているみたいに。

狩野家本邸。地下の密室。蛇の群れ。

そこに書かれていたのは、絵里奈が味わったすべてだった。

宙吊りの檻に閉じ込められ、足元では無数の毒蛇がざわめき……。

無理やり食べさせられ……。

空気を抜かれ、窒息寸前の絶望を味わい……。

死んだお姉ちゃんの録音を聞かされ、精神が崩れていき……。

「……畜生」

賢治は衝動の...

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