第7章

飛鳥視点

匠海が停職になった。

翌朝、そのことを上戸さんから知らされた。会社が正式に調査を開始したらしい。調査期間中、匠海は管理職の地位に留まることはできず、解雇される可能性が高いとのことだった。

「ありえないよ」と上戸さんは憤慨していた。「ただの噂でこんな扱いするなんて」

私は心臓をナイフで切り刻まれるような思いで、無理に笑顔を作った。匠海は私を庇うために、すべての責任を負ってくれた。そして今、彼のキャリアが台無しにされようとしている。全部、私のせいで。

その夜、私は小さなアパートで、三時間ぶっ通しでノートパソコンの画面を睨みつけていた。

匠海は私のためにすべてを投げ...

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