第65章 離婚した

「プロジェクトの件……お前がやったんだろ!」北野隆也が食ってかかる。

澄川琉生は淡々と一瞥しただけで、否定する気もないらしい。傲岸に、そして容赦なく言い捨てた。

「これは始まりにすぎない。俺がいちばん嫌いなのは、言ったことを平気でひっくり返す奴だ。忠告を舐めたなら、罰を受け止めろ。雲峰が嵐に耐えられるといいな。波に呑まれて沈まなきゃいいけどな」

それだけ吐き捨てると、琉生は窓を上げた。次の瞬間、ハマーが勢いよくバックし、そのまま北野の視界から消えた。

走り去る車を見送る北野の胸に、ぞわりと冷えたものが広がる。

言いたいことは明白だ。今日、離婚届に署名しなかった以上、次はもっと大きく...

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