第101章

不破蓮は、病院で一週間を過ごした。

もともと身体は頑丈なほうだ。傷の治りも、医師の予想よりずっと早かった。

一週間後、診察を終えた医師は傷口を確認しながら言った。

「炎症や感染の兆候はありません。ご自宅で決まった時間に消毒とガーゼ交換を続けてください」

カルテを閉じ、さらに念を押す。

「ただし、まだ無理は禁物です。肩の筋肉に力を入れるのは避けてください。少なくとも、あと二か月は養生なさってくださいね」

不破蓮はうなずいた。

「ありがとうございます」

医師が出て行くと、神崎結菜と付き添いの介護スタッフが荷物をまとめ始めた。

ひと通り片づけを終えると、神崎結菜は袋を持ち上げる。...

ログインして続きを読む