第62章 助けて

不破蓮がぐっと手に力を込めると、ボディガードが悲鳴を上げ、そのまま身体ごと投げ飛ばされた。

神崎結菜が振り返ると、そこに不破蓮が立っていた。背後にはさらに4、5人のボディガード。

一瞬だけ視線を交わし、不破蓮が低い声で告げる。

「お前は南条葵を探せ。下は俺がやる」

神崎結菜は彼をひと目見るなり、すぐさま階段を駆け上がった。南条葵の部屋を見つけると、ためらいなくドアを蹴破る。

部屋の中はひどい有様だった。

南条葵はベッドに横たわり、頬を赤く染め、目は半ば閉じかけている。どう見ても意識がはっきりしていない。

上着は脱がされて床に放り出され、27、8歳ほどの男が上半身裸のままベッド脇...

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