第71章 不破は甘える代表

 二人でしばらく潮風を浴びてから、帰路についた。

 不破蓮は神崎結菜を神崎家の門前まで送り届け、運転席から助手席の彼女へ視線を向ける。深い瞳に、ふっと笑みが差した。

「今夜、楽しかった?」

 神崎結菜は理由もなく鼓動が少し早まるのを感じたが、顔には出さない。

「まあまあ」

 不破蓮が眉を上げ、低く笑う。

「じゃあ次は、もっと頑張らないとな。俺の可愛い子が、もっと楽しくなるように」

 神崎結菜は堪えきれず、くすっと笑った。

「うん。次は彼氏がどんなサプライズ持ってくるのか、期待してる」

「努力します」

 不破蓮はやけに真面目に答え、長い腕を広げた。

「……なに?」

 分...

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