第42章

朱月が眼下の男女を呆然と見つめ、慣れ親しんだ、それでいて吐き気を催すような苦痛に飲み込まれそうになったその時だった。強引な力が彼女をガラス壁から引き剥がした。

「あっ……」

小さな悲鳴を上げ、バランスを崩して背後へ倒れ込む。受け止めたのは、硬く、温かい胸板だった。

圭介は柔らかい本革のソファに悠然と身を預けたまま、いともたやすく彼女を引き寄せ、自らの開いた両脚の間に座らせたのだ。

圧迫された薄いドレスの裾が捲れ上がり、朱月の滑らかな太腿が大きく露わになる。

密着した体勢を通して、彼の太腿の筋肉の硬い輪郭と、スーツ越しでも伝わる無視できないほどの熱が、彼女の肌を焼いた。

「何を見て...

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