第57章

「彼女を傷つけるな。ただ思い知らせてやりたいだけだ。俺の許可なしじゃ、夢を見る資格さえないってことをな」

通話を切り、大志はテーブルのウイスキーを煽るように飲み干した。

辛辣な液体が喉を焼くが、それがかえってかつてない快感をもたらした。

作品が破壊されたのを目にした時、朱月がどんな顔をするか。驚愕、絶望、そして崩壊――容易に想像がついた。

それはさぞかし、見ものだろう。

彼女のすべての努力が水の泡となる様を、その目で見届けさせてやる。

そして、慈悲深い救世主のように彼女の前に現れるのだ。大人しく俺の元へ戻れば、すべてをなかったことにしてやると告げるために。

たまらない感覚だ。

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