第21章

浮気を疑われるのは、これが初めてではなかった。

周防緋音は、乾いた笑いが込み上げてくるのを感じた。きっと周防侑子が、午後に行われた先輩との集まりのことを、あることないこと白川和夜に吹き込んだのだろう。

相変わらず、予想を裏切らない汚さと卑劣さだ。

だが、周防緋音は弁解する気さえ起きなかった。もう、どうでもいい。

彼がどう考えようと、勝手にすればいいのだ。

どうせ彼の心の中では、自分は卑劣な手段を使って彼にしがみつく、最低な女でしかないのだから。

自分の下で押し黙る彼女を見て、白川和夜は何かがコントロールを失っていくような感覚を覚えたが、それを言葉にはできなかった。

「やはりお前...

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