第25章

「それじゃあ、私たちは白川社長にお目にかかれるってことか?」

その場にいた一同が、一気に色めき立った。

万星テックの白川社長に会って食事ができるなど、道端で当たりの宝くじを拾うようなものだ。

なにしろ宇宙テックと万星では、企業の格が天と地ほども違う。もし今の会社にいられなくなっても、そのコネがあれば万星へ転職できるかもしれないし、そこまで行かずとも、他所での付き合いで箔が付くことは間違いない。

世の中とは、そういった些細な人脈と貸し借りで回っているのだ。

周防侑子は取り巻きたちに囲まれ、笑みを浮かべて鷹揚に頷いた。

「やったあ!」

「侑子さん、万歳!」

「……」

周防侑子に...

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