第27章

自分が強くなれば、あの人たちも黙るはずだ。

周防緋音の瞳に、少しずつ決意の光が宿る。先が見えない暗闇の中でも、恐れずに歩みを進めるかのように、その足取りは力強さを増していった。

時計の針が八時を回った頃、浅川が彼女に早めの帰宅を促した。

「お嬢ちゃん、たかがインターンの秘書なんだから、そんなに根詰めなくてもいいのに」

周防緋音は微笑んで答えた。

「私、この仕事が本当に大切なんです」

浅川には理由が飲み込めない。

残業のしすぎで幻覚でも見ているのだろうか。

「正直に言いなさい。私の席を奪おうとしてる?」

彼女は両手を挙げて降参のポーズをとる。

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